■

全く自分に関係のない学校の作品を見るのはひいき目でもなく、無責任に公平な目で見ることが出来るので楽しい。しかもそれが自分の通っているところと多少領域がかぶるところであったらなおさらだ。
昔高校時代は高校が嫌で嫌で嫌で違う高校に通っていた筈の自分を妄想し、今の大学に入学が決まった後も高三の途中にアトリエの講師と喧嘩して途中で飛び出さずに、我慢して最後まで通っていれば...と絶望的にバカなことばかりを考えていて(それは今もはたから見ればきっと大して変わっていないのだろうけれども)、結局人間は環境が変わっても自分が思っているほど左右はされないのだということをここ数年で嫌というほど知った。環境のせいにするのはただの責任転嫁に過ぎない。私は自分が数年以上先の事を信じられない人間だということをわかっているので、その瞬間その瞬間目の前にあることに一生懸命とりかかるしかすべがない。けれどもこういう機会があると自分のいる環境の相対的な位置づけを知る手掛りになるし、そしてある時点での偶然的な環境のチョイスの差が時間の経過とともに大きくなってくるのだということをとても実感する。とりあえず、常に開き直るしかないということだ。そんな、大人にナリターイ。