V∞REDOMSがクリスマス・イヴにライヴ開催

http://oopsmusic.com/info/view_news.html?nid=14093
場所はLAFORET MUSEUM ROPPONGI、今年squarepusherやったところね。EYEちゃんとともにキリストの誕生を祝う、という選択をするカップル、なんだか凄い響きが平和だなあ。
風邪で寝ていてすることもなく暇だったので、隣の本棚から何冊か雑誌を抜き取って横になったままパラパラめくる。1991年1月号のSTUDIO VOICEは『ART & WAR』という特集をやっていて、副題が「侵略するコンテンポラリー・アート」。よく出来ていて、その「WAR」という対象に対するあまり現実感のない手付きが、逆にmediaにのった「WAR」の遠さを浮かび上がらせていると思う。多分、それが無意識的であるからこそ。それはいいとして、だいぶ今のSVとテンションが違うよ。秋田昌美が『ノイズは常に境界を侵略せねばならない。』という文を寄せていて、他にも特集のテーマに沿って本や音楽やらのレビューがそれぞれ結構数づつ載っている。とにかくマウリツィオ・ビアンキとかノイズ周りのものが凄く多くて目立つんだけれど、あと『ソウル・ディスチャーヂ'99』出したあとのboredomsもとりあげられてる。John Zornコブラじゃないけれど、常に予測不可分な誤差に満ちた、プロセスのダイナミズム露出が人を喚起させる様、という点でノイズ・ミュージックが戦争のアナロジーとして凄く強調されていて、それが凄く、「モニターを通じて見ているかぎりまるでゲームのようだった」湾岸戦争直後にこの雑誌が出されたということを語ってる。全然今では色々変わってしまったし、この特集の内容が今も通じるかっていったらそれは違うでしょう。でも、たった10年前のことなのに、これを過去のものとして扱うのは怖いし、したくないとも思う。
ちなみに、勿論この雑誌はリアルタイムで買ったものじゃなくって、私が気がついたときにはもううちにあったやつなんだけど、私がノイズが好きなのは、この特集でのノイズに少なからず影響された部分があるのだな、ということを久しぶりに読み返して気がつきました。