今日は研究室で、マリネッティの「未来派宣言」の勉強会をやる。キッズの未来派わんぱく宣言(by 中原昌也)じゃない。勉強会後、Mike PattonがやっているMr. Bungleの"California"から2、3曲聴かせてもらったんだけど、本当にヤバい。Mike Pattonは好きで、TZADIKとかJohn Zorn関連のは多少聴いてはいるけれど、Mr. Bungleははじめて。"California"ってタイトルからも連想出来るけど、ものすごいBrian Wilsonを意識した音が初期のZappaみたいに、ザックザックになったのがかなり綿密に構築されていて、ビビる。しかもめちゃくちゃPattonの歌がうまいしなあ。それでメタル的な、音の建築的な構成の話になって、最近の秋田昌美はサイバーブラックメタルみたいな音の建築的な構築をノイズでやろうとしているし、venetian snaresとかのブレイクコアも組み立て方としては同じ方向性だし、そういう話をちょろっと。
私は高校のときからそういうメタル的な音の構築は苦手で、だからbutthole surfersとか、slintとかああいう90年前後のハードコアのやつがメチャメチャ大好きだった。高校の時に日本でも流行ったGodspeed you black emperor!ではじめてそういうゴシック的な構造のロックで凄いなあ!!!!って思ったのを思い出す。だから、話をしていて同意したのは、Tortoiseを聴いた時にそう別に新しいなとはとりたてて思えなかったなあということ。"millions now living will never die"はむちゃくちゃいいと思ったけど。
やっぱりそう考えるとMike Pattonは凄いなあ。John Zornとシンクロした方向性なんだけど、あれをああいうロックの中でやろうとしたことが結果的に凄い面白くしているし。話をしていて思い出したGodspeed you black emperor!のサイドプロジェクトの一つのFly pan amの探していたアルバムをもう一度探しなおそっと思い、Art Lindsay trioの"aggregates 1-26"を聴きながら、やっぱりこういうno wave的な音が好きなんだということを確認しながら帰った。という訳で一日終了〜