でも、

目覚めはなかなかよかったので南に向いた窓をいっぱいに開けてナグ・チャンパををたてながら、想い出波止場の"GO"(『金星』の中にある)→戸川純"好き好き大好き"→近田春夫"エレクトリック・ラブストーリー"を立て続けにかけてみる。本棚の隅に置いたホヤの葉がだいぶ枯れかかっている。たぶん、一週間以内に萎れきってしまうだろう。私が起きるころには雨はちょうど晴れ上がっていて、でも雲の動きはまだ早い。窓の外にゆっくりと煙りが流れていくのをぼーっと眺めながらまだ予定が入っていない一日のこれからの予定を色々と巡らせながらゆっくりと化粧をする。煙は私の前を通過してゆくだけ。中には殆ど残らない。それもそれでいい。