slow days

お久しぶりです


とっくに旅行からは帰ってきていたのですが、なんとはなしに忙しくてここではご無沙汰していました。温泉は好きだ好きだと言いながらあんまり行ってない。泊まったことのある温泉街となるとそんな多くない。鬼怒川、熱海、伊豆の方、群馬県の水上、長野県の別所とか...
まあそれはいいとして、今回行った長野県は渋温泉、あんまり行ったことのないタイプの温泉でとてもよかった。大正解。行ったことのある温泉で言ったら、別所温泉が少し近いかな、という感じ。別所温泉は長野県のおへそみたいな場所にあるんですが、見渡せるくらいの小さめの盆地の山すそにあるんですね。田んぼがばーーーーってあって、それを取り巻く低めのなだらかな山があって、その辺りで信仰されてきたお寺を取り巻くように温泉街が広がっていて小さな古い宿屋やら外湯やらがガタガタの石畳の道に面しているんです。
一番ビックリしたのは、なにせ旅行者に厳しかった江戸時代に整備されたまま街なので、入り口を一つしか作らないことで街を出入りする人が必ずチェックできるような町づくりがされていたこと!山の下から見るとこの先に温泉街があるとはとても思えない頼りない一本の細い道しか見えないんですが、山の上方から流れてきている川を越える橋を渡ったとたん、あたりに広がるのはかわいらしい小さな温泉街。1時間もあれば猶に一周できてしまうような所です。いったん街の中にさえ入ってしまえば幾つもの外湯に自由に入れる、お寺にもお参りし放題、というなんというか山の下から見た時の見通しの悪さとの落差にきっと昔は過剰にユートピア感に襲われた旅人も多かったんだろうな...というか、まあそんな温泉街ですね、別所温泉は。
渋温泉別所温泉と似てるナーーと思ったのはその外からの見通しの悪さと(単調なただの川沿いのうらびれた市街地にしか見えない)、いったん温泉街の中央を走る道(車がすれ違えない位細い)に入り込んだ時の、映画"パワーズ・オブ・テン"でのカメラが近寄ってゆく動作をいくら繰り返してもちいさなちいさな街の細部があらわれるようなそういうサイケデリックなミニマルへの連続性を持った町並みの落差ですね。ちょっと持ち上げすぎちゃったけど。


というわけで、楽しかったです。


最近は100yen labelの10周年party行ったり、高円寺に散歩しに行って円盤に寄ったり、大学の女のコ友達と新宿2丁目の近くへ飲みに行ったり、楽しいことは色々あったんだけれど、それと同時にややこしい話もあり、まあそれでこそ生活してるなあという実感が生まれるな、という感じです。明日は9時とかまでのゼミに出た後魂がまだ体に残っていたら、SuperDeluxeでの音がバンド名、藤幡正樹、伊東篤宏などの出る"ドークボット TΩKYΩ"に行く予定。