マルホランド・ドライブの見過ぎか夢と現実がひっくり返ったような、一日だった。朝10時ごろ起きて、暫くぼんやりし、午後に作業に行こうと思った友人の家に電話をかけてみたら今日は友人が出かけるから私が行く話はなしになり、午後はまだ読み終わっていない上野俊哉らの『実践 カルチュラルスタディーズ』を読みかけてすぐに止めて、暫く昼寝をしてみた。多分それがまずいんだな、いくら起きて時間が経っても起きた気が結局しなかった。夜バイトを掛け持ちするはずが直前で電話がかかってきて一つはキャンセル。特に何をしていたかも思い出せず。においも、色も、痛さもなかった。どうやら今朝になったら夢は覚めたらしい。
久しぶりに夜見た夢。(じゃあこれは夢の中の夢か。そんな、入れ子状の夢の話、澁澤龍彦の『思考の紋章学』にあったような。中国の、夢が覚めたと思ったら、それも夢だった、とかとか。)
小さな暗い部屋でやってる演劇を見に行って、誰かとおしゃべりをしながら前から2番目の席に座ると、一番前の席には暫く会っていなかった友人やら、ずっと新居に行くと言ったまま行けずじまいの友人やらが座っていて、ふっと気がつくと首からかけていた祖父に貰ったカメラのレンズ部分が全部が無くなっていて(緩んでいたのに気をつけなかったことを夢の中で後悔していた)、半分泣きながら知らない暗い道の中探し回る、見つからず傷心で戻ってくると当然誰もいないという夢。