元が丸顔だからきっと傍目には分からないんだろうけど、風邪とともに顔のむくみも完全にひいて嬉しい。変かもしれないけれど、こういう小さな生理的な変化で自分のからだが外部であることを感じることが出来るのはかなり面白いと思う。「指環のゆるみの変化で季節が分かる」と母親が昔言っていて、フーーーンと聞き流していたけれど、それもあながち嘘じゃない。
そういえば山を登りながら友達と何故かおへその話になった。何でだ?話をしながら思い出したんだけれど、私は小さい頃お母さんのおへそはへその緒で胎児のおへそとむすばっている思っていて、5才年下の弟が胎児の頃、母親のおへそに顔を近づけて喋っていた。きっと母親は笑いをこらえていたんだろうなあ。体って柔らかい皮膚で外と中にわけられているのに、その中にまた、もう一つの入れ物の体が隠されているなんて不思議。母親のおへそを作っている皮膚は外側なのに、それがへその緒では内部になって、そのままずーっと辿っていくと胎児の体の内部にいっちゃうんだな、と思ってた。でもじゃあなんで私は母親のおへそに向かって喋ってたんだろう???まあイイや。自分のことだから子供ってカワイイ、とは思わない。
勿論、食道とか胃とかだって、その内部の皮膚は外部でもあるわけで、人間はただの浮袋とおんなじなんだな!!!と思うと、当然体の中、というか外を通過するうちに食べ物が変化するうんちもしげしげと眺めたい興味深い対象だったのです、小さい頃はね。