21日 つづき

という文章を書いて、気がついたら始発電車が走りはじめた音が聞こえたので耳を塞ぎながら急いで寝た。


朝11時頃起床、前の晩飲んだレモングラス系のハーブティーの出しがらがまだ台所にあったのでそれにペパーミントの葉を何枚か足し、お湯に足して顔を洗ってみた。意外と良い。またやってみよう。


夜、バイトへゆく。昔から、静電気には匂いがあると信じているのだけれど、どうなんだろう。人に話すと笑われる。今日もバイト先のドアを開けると、静電気の匂いがムッと鼻をついた。コピー機からだ、絶対。
この匂いをかぐと、昔小さかった頃一人でセーターを脱ぎ着するのがまだ大変だった頃に気持ちがあっという間に戻ってしまう。真っ暗な部屋の中で着替えると、ぱちぱちちょろちょろ見える静電気が最初は楽しいんだけど、だんだんその青い明るさにこわくなって布団をかぶったっけ。壁からにょろっと出てきた火の玉に自分が飲み込まれる悪夢にはかなりのルーティーン感覚でよくうなされていた。あの頃は怖いものがもっともっといっぱいあった。
英語で寝入ることはdrift offとあらわすけれど、それをはじめて知ったときああ本当に言い得て妙だなあと思った。寝たくてもなれない時って、自分がどこにいるのかよくわからない。自分の布団の上を百鬼夜行が行進しているかもしれないから眼を開けちゃいけない!って一人で思い込んで必死になったりしたもの。