22日の日記だよ

左の一番上のピアスホールの調子が悪いことと右目に出来たものもらいのせいで昨日は軽い頭痛。そのせいかよくわからないけれど、シュルレアリストである滝口修造滝口修造宮川淳と並んで好きな美術評論家なんです)の展覧会を見に行った筈だったのに何故か横溝正史の展示を見なければならなかったという手痛い大失敗。世田谷美術館でやってた展覧会をてっきり世田谷文学館でやってるのだと勘違いしていて、出がけに確認しなかったのが馬鹿だった。世田谷文学館世田谷美術館は両方とも用賀方面にあって、車ならば5分弱で移動できるような距離にあるんだけれど、やつはか村のお勉強(あの人、中尾彬金田一探偵の役やってるの、しかもヒッピー風味)を若干したところで気力がもうなくなったので美術館はナシ。
昔ある美大の友人が「暇になるとよく世田谷文学館に行って一人でぼーっとしてる」って何気なく言っていて、そんな大したことない言葉をなんで覚えていたかと言えばラグビー部でもあったそのこわもての友人が一人でぼーっと展示されてる「世田谷に由来がある作家の生家をめぐるビデオ」(竹久夢二とか、志賀直哉とか、たしか 全部15分でずらりと30人分くらいそろっている)を眺めて和んでいるであろう想像される姿がちょっと面白かったからなんでした。
すぐ近くに大きな環状八号線が走っているにも関わらず、大きな芦花公園が隣り合っているせいでウソみたいに静かで高い建物はゴミ焼却場の煙突とゴルフの練習場のネットしかないそんな世田谷文学館には、小さいけれど日本庭園(錦鯉つき)まである。それで今時一歩中に入ってしまえば"文学的な"お言葉しか飛び交わない静寂な空間なワケ。環状八号線との、すいこまれるようなギャップ。ホント、これよりナチュラルなトリップ空間なんてそうそう見つからない!暫く会ってないその友人がまさか来ていないかと眼で探したけれど、部活の帰りと思しき短髪の女子高生が二人、パンツ丸見えのまま日本庭園のすぐ脇のベンチの上でころがってのびているのしか見つからなかった。もう春なんですね。彼女たちにうつっている水の乱反射がキレイだった。