25日は

恵比寿の東京都写真美術館へ落語と錦影絵の上演を見にゆく。錦影絵は幕末から明治にかけて落語や歌舞伎のネタで上映されていた日本でのアニメーションの元祖のようなもので、スクリーンの向こうで幻灯機を複数使い、二つのイメージ(例えば扇ぐ旦那の上がっている手と下がっている手)が横に連続して描かれているガラス板を幻灯機の前で抜き差しすることによって簡単な動きを見せることが出来る。演ずるのは上方落語の桂一門。二人の若手の噺家が、幻灯機を動かしながら掛け合いのように噺をしていて、面白かった。東京でははじめてらしい。しかもそのあと桂小米朝の落語までついて、1000円は安すぎる。今写真美術館でやっている文化庁の芸術祭の一環で、お役所仕事のせいで告知が十分でなかったらしく、人が八割くらいしか入っていなかったのは凄いもったいなかった。そのあとは一緒に行った中学以来の友人の家にお邪魔しご飯をごちそうになり、終電間際に送ってもらったついでに教えてもらった古本屋でちょっと探していたD.ヘブディジによる『サブカルチャー スタイルの意味するもの』(ISBN:4624710444)が廉価で出ていたので購入。でもこれ訳が相当酷いという話。